予防治療
予防治療について
歯科医院の役割が、
「治療」から「予防」へ
21世紀になって歯科医療が変わってきました。歯科医院の役割が、「治療」から「予防」へと変わりつつあり、予防意識が高まっています。予防医療の実践のためには、お口の中の危険因子だけではなく、病気の発症・進行に強い影響力をもつ環境因子にも注意を払いたいものです。
あゆみ歯科では、患者さまの生活習慣や歯科的知識に加え、ストレスやブラッシングの習慣など、患者さまの日常を知り、必要ならその日常を変える心構えで、山あり谷ありの患者さまの人生に寄り添いたいと願っています。
そして、「人生の終わりまで美味しく食べられましたよ」と言っていただけるように、スタッフ一同一生懸命に取り組んでいます。
QOLについて
口腔の健康から全身の健康へ
「よく噛めること」は全身の健康の源です。
歯や口腔(お口の各組織)が健康であることは、十分な栄養と消化の出発点であり、運動機能 の基礎でもあります。
さらに美しく健康的な口元は素敵な笑顔をつくり、私たちの精神的な健康にも貢献します。
単に健康な歯をめざすのではなく、口腔機能を維持させるために健康な口腔、そして 全身的にも精神的にも良好な真の『健康』を目指していきましょう。
それが『生活の質』すなわちQuality Of Lifeを高め、皆さまの幸せへとつながるでしょう。
口腔が全身の健康に及ぼす
影響について
口腔の2大疾患と言われるのが、『むし歯』そして『歯周病』で、歯の喪失原因の大半を占めています。
歯の喪失本数が多くなると咀嚼能力(噛めること)の低下が起こり、残された歯が少なくなると、食べ物を噛むことが不自由になります。それによりやわらかい食べもの中心のバランスの悪い食生活となり、生活習慣病や、その要因とも言われるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)、低栄養を招いたりします。
高齢者では飲み込む機能が衰えていて、誤ってお口の中の食べ物や唾液が気管に入ってしまいます(誤嚥)。
誤嚥が起きた際、お口の中が不潔だと、細菌が肺にまで入り肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こします。
さらにしっかり噛めることは、転倒・骨折予防につながり、介護予防となります。
その他にも、残存歯が減少すると脳機能が低下するとされており、楽しい会話をしながら何でもおいしく食べられることは、認知症の予防にも直結しています。
『咀嚼』という機能を維持すること、健康な口腔を維持することは、全身の健康をも維持することにつながることが明らかにされています。
健康のために大切なこと
- 十分な睡眠
- 禁煙
- 適度な運動
- 食生活の改善
これらは当たり前のことであって、簡単なことではないと思いますができる限り実践して、より豊かな生活を送りましょう!
定期検診について
定期検診でお口のメンテナンスを
続けましょう!
歯というのは身体のなかでも自然治癒力のない唯一の組織です。期間限定の治療が難しく、治療を重ねれば重ねるほどもろくなります。健康状態を維持するには、治療が必要になる前にメンテナンスすることが大切なのです。メンテナンスのために歯科医院へ積極的に通いましょう。
あゆみ歯科は、患者の皆さまと一生お付き合いさせていただくかかりつけ歯科医院です。
定期検診を推奨しています!
あゆみ歯科では、治療終了時に、次回の定期検診に適した推奨日程をご案内しています。
この定期検診は強制的なものではなく、患者さまの意志によるものです。しかし、定期検診を受けている方と受けていない方とでは、残存歯数に差が生じるという研究結果があります。
研究によれば、高齢になったときの残存歯数の違いは、「むし歯になってから歯医者へ行った」のか「むし歯にならないために歯医者へ行った」のかの違いだということが分かっています。
ご自分の歯をどれだけ長持ちさせられるかは、患者さまの意識次第です。
たとえ歯の痛みが少ない場合でも良好なコンディションを維持するために、定期検診を受けましょう。
当院のメンテナンスの内容
毎日しっかりブラッシングをしているつもりでも、歯ブラシの届きにくい歯と歯の隙間や、歯と歯ぐきの境目には、プラーク(歯垢)が溜まりやすい場所ができてしまいます。プラークの中のバイ菌が繁殖すると、やがてブラッシングでは簡単に落とすことのできないバイオフィルム(バイ菌の集合体)となり、放っておくとむし歯や歯周病・口臭・全身のさまざまな病気の原因となります。
あゆみ歯科では、テクニックのある歯科衛生士が、新しい機械を使い、徹底したバイオフィルムの除去を行っています。
1、お口の状態をチェック
過去のレントゲン写真なども見ながら、変化がないかチェックし、歯周ポケット検査を行います。
2、ホームケアアドバイス
現在のプラークの付着状況をチェックし、鏡で確認しながらブラッシングで落とすためのアドバイスを行います。
あゆみ歯科の
歯科衛生士からの
ホームケアアドバイス
- お口の中でも磨く場所により、使用する清掃道具を使い分けましょう。
- お口の状態に敏感になりましょう。普段と違うところ(腫れている、痛みがある・・・等)があれば早めに受診しましょう。
- ホームケアは面倒がらず、毎日続けていくことが大切です!
ポイントをしっかりお伝えしますので、歯科衛生士にお気軽にご相談ください。
3、お口のクリーニング
(PMTC:専門的機械的歯面清掃)
歯の表面や歯周ポケット内の歯石やバイオフィルム(バイ菌の集合体)を、専用の機械を使って除去していきます。また、歯の表面の着色が強い方は専用の研磨剤を使って落とします。
☆バイオフィルムの成熟サイクルは3か月と言われています。3~4か月に一度のメンテナンスを行うことで、非常に効果的にむし歯や歯周病を予防することができます。セルフケアとプロフェッショナルケアの両輪でこれからも予防していきましょう。